年次報告書は、企業や団体が株主、ステークホルダー、監査機関などに対して、財務パフォーマンスや達成した成果、将来の見通しを伝えるための重要な冊子です。

評価機関によっては紙の冊子の提出を求めるところもあるので、きちんと印刷所で印刷した冊子を作っておくといいでしょう。

基本の仕様

年次報告書、統合報告書、アニュアルレポートは、読みやすく扱いやすく作るのがポイントです。
基本的にはフルカラーで、写真やグラフ、イラストをたっぷり見せて読者を飽きさせない工夫が必要です。フルカラーの読み物を印刷する定番の紙は薄手のマットコート紙です。

会社案内、資料集、教科書など、さまざまな冊子に使われているプレーンで使いやすい紙です。
製本方法は、すっきりと大量ページを綴じられて、コストも低い無線綴じがおすすめです。

参考価格

• A4　縦　60P 無線綴じ
• 本文　マットコート110K カラー
• 表紙　マットコート135K　カラー

コート紙とマットコート紙の違いに注意

コート紙とマットコート紙は、インクの発色や厚み、コシなどほぼ同じですが、コート紙はつるつるしていて光沢があります。表紙やポスターを印象的に印刷するのに適していますが、文字が多い冊子の本文にするのは、やや派手すぎる印象です。

発注する際はこの二種類の違いに注意しましょう。

他社と差をつける紙に挑戦する

年次報告書はほぼ定番のスタイルで固定されており、大抵の企業がA4サイズ、無線綴じ、マットコート紙、フルカラー印刷で刷っています。

そのため、逆に少し違う紙やサイズを使うと、簡単に他社と差別化できます。

たとえば表紙にさらっとしたプレーンなマットコート紙ではなく、少し凸凹のあるナチュラルな印象のモンテルキアやモンテシオンを使うと、お洒落で個性的な印象になります。

特にモンテルキアは発色もいいので、写真やイラストも綺麗に印刷できます。
本文はマットコートのままでも問題ないですが、ナチュラルな質感を合わせるために上質紙を使ってみるのも面白いでしょう。マットコート紙よりカラーの発色はやや劣りますが、さらっとした質感が綺麗な冊子になります。

参考価格

• A4　縦　60P 無線綴じ
• 本文　上質70K カラー
• 表紙　モンテルキア81.5K カラー

変形サイズに挑戦する

イシダ印刷はA4やB5などの定番サイズのほか、自由な変形サイズを設定することができます。変形にすることで特別なコストがかかることはなく、おおむね近い定型サイズと似た価格になると考えてください。

細長いパンフレットのような形の冊子や正方形、あるいは横型など、版型を工夫するとデザインも工夫できるので、A4縦型が一般的な他社と差別化できます。

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