台割表をつくろう ― はじめての自分史 作り方ガイド(9)
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
前回の記事 表紙のアイデア5選 ― はじめての自分史 作り方ガイド(8)
目次
台割って何?
台割とは、本全体の設計図のようなもの。
どのページに何が書いているのか、また紙の種類は何かなどを、表紙(表1)から最後の裏表紙(表4)までページ順に一目でわかるように、一覧表にまとめたものです。
扉や、印刷しない白ページも1ページとして数えます。
自分史に盛り込みたい文章や写真など、内容がある程度決まってきたら「台割表」をつくることをおすすめします。
始めはなんとなく文章を書き始めたり、思いのままに写真を集めたりしていても、最終的に何ページの本になるのかを把握しないことには、作業がなかなか終わりません。
また、印刷代を含めた予算を決める際にも、全体の構成を表した設計図といえる台割表があるととても役に立ちます。
台割表の見本例
では、実際に台割表を作ってみましょう。
この表は自分史の一例ですが、このようにどのページに何が入るか、まずはおおよそで決めておくと全体が把握しやすくなります。
「内容」の項目には、優先して入れたいものをページごとに割り振っていきます。
入れたい項目が把握できたら総ページ数を決め、余ったページに何を入れるかを決めていきます。
台割表があると役立つチェックポイント
台割表があると便利な点は、内容の文章や画像を作成することにとらわれて、冊子として見落としがちな必要項目を確認できることです。
例えば表紙(印刷用語では「表1」と呼びます)。
写真にするのか、文字だけか、またはイラストなどの作品を新たに作成するのか、イラストを誰かに依頼するのか。
本の「顔」とも言える部分なだけに、本の印象を決定づける大事な要素です。
表紙と対になる、裏表紙(印刷用語で「表4」)のデータ作成も忘れがち。
ここには何も入れないという選択も可能ですが、「これぞ!」と言えるような大切な写真や金言などを入れてデータを作成するのも個性的で気が利いていますね。
また、本文中に空白のページを設ける場合は、入稿データにも空白のページを作り、本全体のページ数と合うようにましょう。
見開きで作る台割表もあります
これは見開きで作る台割表です。
同じように、ページ番号や内容、白ページ、扉、表紙などを書き込んでいきます。
見開きだと、綴じ方向(左綴じ、右綴じ)を意識して、考えられるのがメリットですね。
参考記事:右綴じ?左綴じ?どっちにすればいい?~冊子づくりのポイント~
全体を見渡せる「ラフ作成」のすすめ
台割表に並んで作っておくと便利なのがラフ型の台割です。
こちらは表とは違い、実際のページを縮小して全体を見渡せる形式のものです。
見本例
このような形で1冊全体の台割を作っておきます。
写真など必要な要素がひと目でわかりますので、そろったものからそのページにチェックを入れるようにすれば、作業もスムーズにすすむでしょう。
もちろん手書きでも大丈夫です。
台割表は印刷会社とのやり取りもスムーズに
印刷会社に依頼する際も、確認のために台割表を渡しておくと、ページの抜けや印刷ミスを事前に防げる可能性が高まります。
始めは面倒な作業に感じるかもしれませんが、自分史づくりをより楽しく、トラブルなく進めるためにも台割表を是非おすすめいたします。
>>次回は、著作権ってなに? ― はじめての自分史 作り方ガイド(10)です。
自分史や会報、写真集などの本・冊子の入稿データ作成を文字入力から承っております。
お客様は本が届くまで待っているだけ!
「データの作り方がわからない」「時間がない」を経験豊富なDTPデザイナーと専任アドバイザーが、まるごと解決します。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。