フランス表紙(がんだれ表紙)におすすめの紙
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
フランス表紙とは、横幅の長い表紙をブックカバーのように内側に折り曲げた表紙のことです。「がんだれ表紙」ともいいますが、今はフランス表紙、フランス製本、フランス装という方が多いです。
お洒落で個性的な装丁で、ブランドブック、パンフレット、カタログ、ZINE、リトルプレス、写真集、同人誌などでしばしば見られます。
フランス発祥? 「アンカット製本」
フランス表紙という名前は、洋書の仮製本の装丁「アンカット製本」に由来するものです。今ほど印刷技術が発達していなかった時代のヨーロッパでは、書籍はハードカバーの表紙のない仮製本の状態で売られて、個人で職人に頼んで表紙を作るのが普通でした。
当時のアンカット製本は文字通り紙を化粧断ちしていない状態の本のことで、本文のページが袋とじの状態になって、それをペーパーナイフで切りながら読んでいました。表紙もあえて大きめのまま折り込まれていました。
現在のフランス表紙は一般的に天地も小口も綺麗に裁断されていますが、内側に織り込まれた表紙には、昔のヨーロッパのアンティークな雰囲気を感じさせます。
フランス表紙に使う紙
フランス表紙は基本的に無線綴じの形状なので、本文用紙を支えるために、本文より厚い紙を使う必要があります。本文より薄い紙を使ってしまうと、背表紙の強度が落ちますし、折角のフランス表紙も貧弱に見えます。
たとえば本文に書籍用紙72.5Kの紙を使うなら、表紙用紙は110K以上は欲しいです。
厚めの紙を使うと、表紙を折り込んだ部分が分厚くなって、頑丈な印象の本になります。
コート紙、アート紙
表紙の定番用紙、コート紙、マットコート紙、アートポスト紙、マットポスト紙はフランス表紙にも最適です。カラー印刷をするならまずはコート紙系を検討すると良いでしょう。コシがあって滑らかな紙なので、表紙を折り返してもページをめくる邪魔になりません。
PP加工を施すとさらに耐久性が高まって、本をしっかり保護してくれます。
レザック
表紙用ファンシーペーパーの定番、レザックでフランス表紙を作ると非常に重厚な印象になります。レザックは通常の無線綴じにしても十分存在感のある紙ですが、折り返すことによって高級感がさらにアップします。記念誌、追悼集など、何かの節目に発行する冊子にぴったりです。
その他、画用紙のような紙、再生紙、色のついた紙、和紙など様々な紙を使って本を作ることができます。
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