少ないページ数の同人誌におすすめなのが、中綴じです。中綴じとは、紙を二つ折りにしてノド（見開きの真ん中）を針金で留める製本方法です。小さいものなら、学校やオフィスで手製本したことがある人も多いのではないでしょうか。背表紙がなく、表紙も本文もまとめて重ねて綴じられたシンプルな作りの冊子です。

ページ数が少ないものは無線綴じに不向き

無線綴じは本文を束ねて表紙用紙でくるむ製本方法です。本文と表紙が接着している箇所は背表紙のみで、厚みのある特殊な糊を使います。つまり、ページ数が少ないと本文と表紙が接着する面積が少なくなり、冊子としての強度が落ちてしまいます。また、ページ数が少ない冊子は厚みもないので、せっかく無線綴じにしても背表紙が非常に狭くなってしまって、タイトルなどが入れられません。

36ページ以下はあまり無線綴じにする意味がないでしょう。

選べる表紙でデザイン色々

表紙の選び方で印象はがらりと変わります。70～90K程度の薄めの上質紙だと、カジュアルなコピー本のような雰囲気になります。

同人誌の表紙には色上質紙が使われることも多いです。内容に合わせた好きな色を選んで、モノクロでイラストなどを印刷するだけで個性的な一冊が作れます。上質紙、色上質紙なら価格も安いので、なるべく安く作りたい方にはおすすめです。

もう少し高級感を出したい方には、つるつるしたコート紙や、上品な光沢のマットコート紙がおすすめです。コート紙・マットコート紙を使ってフルカラーで表紙を刷ると、映画のパンフレットのような本格的な仕上がりになります。

コスプレ写真集やイラスト集にも最適

中綴じの利点として、ノドが隠れずに見開きが180度綺麗に開く、という点があります。

余白なしでページいっぱいに印刷した写真やイラストが隅々まで綺麗に見えるので、写真集やイラスト集にもおすすめです。本文もコート紙やマットコート紙で刷れば、ページ数が少なくても見応えのある高級感のある冊子に仕上がります。

オンデマンド印刷で少部数でもお手軽に

オフセット印刷は百部単位でないとコストパフォーマンスが悪いのですが、そんなに沢山刷りたくない、という場合はオンデマンド印刷でお手軽に印刷することができます。一冊からでも作れるので、初めての同人誌制作にもおすすめです。

 

中綴じ冊子のオンデマンド印刷の価格や仕様について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事も併せてご覧ください。

「中綴じ冊子のオンデマンド印刷　印刷価格をシミュレーション」

 

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